《呪師の弟子/Jushi Apprentice》
実験系の研究室ではたいてい、新しく研究室に入ってきた4年は上級生(主にM2)の下についていろいろ教えてもらいながら研究を進めていく。工学系の実験では積み重ねてきたノウハウがかなりのウエイトを占めるから、いくら授業で理論や現象を学んできてもぺーぺーの新人では何もできない。そこで同じような研究内容の先輩に教えてもらうことになる。ああ、言ってみれば姉妹(スール)制度だな。うん。
まあ僕の下にも4年生がいていろいろ教えているわけだが…はあ。
手先が不器用で、小さな試料を装置に取り付けるという、非常に細かな作業が苦手なのはまだいいとしよう。まるで米粒に字を書いたり、1ドット刻みで彩色したり、ジェンガやカードピラミッドを積み上げたりするような細かな作業で、手がプルプル震えてしまうのも初めのうちは仕方ないです。
だからってキレないで下さいな。まさか「あー!もう!イライラする!」って言って帰ってしまうとは思わなかったよ僕は。
あと前にも愚痴ったけどPC使えなさ杉。こないだは「このフロッピー新しいからフォーマットしてから使ってね」と言うと「フォーマットって何ですか?」だし、「パソコンの電源切っておいて」と言うとディスプレイの電源を切ってくれた。情報処理の授業はこの年度だけなかったのか?それ以前な気もするけど。
この弟子だけは間違いなく、反転してレジェンドには成りそうにないです。