並木橋通り

gotocc2005-05-29

アオバ自転車店に出てきた「3秒で折り畳める」という自転車がとまってるのを偶然見かけたので撮ってしまった。まさか実際に使われているのを街中で見かけるとは、感動だなあ。


あの漫画は自転車好きとしてはガチで涙が出るくらい感動できる。自転車を名脇役として配置して人間模様を描いてるんだけど、出てくる自転車のリアルさが堪らない。登場する自転車はどれもきちんと実在するもので、ちゃんと取材してるんだなあというのがわかる。単行本では話に登場した自転車のリアルの写真が載っており、それを見るだけでもグッとくる。
特に主人公のアオバが乗る自転車は、作者が自分の娘のために組んだものとまったく同じなのとか最高に感動する。あとパーツとか細部にいたるまで描き込んでるのがよいね。自転車乗りはフレームだけでなく各パーツまでこだわる傾向があるので、そこら辺をきちんと書いてある自転車漫画は惹かれるわけです。


自転車漫画と言えば古くはサイクル野郎とかシャカリキとか最近では輪道とかあるか。あそこらへんはスポコン的な要素がメインにあるのでアオバ自転車店に比べると描き込みが甘いと感じる。まあリアリティの程はともかくとしても、シャカリキは熱い自転車レース漫画としてはカナリ好きですが。まあなんていうか曽田いいね。
そういやこの前見たアンダルシアの夏も自転車レースをテーマとしてるね。レース展開とか自転車の動きとかがすごいリアルで、あれは漫画では表現できない良さだなあと思った。


日本では自転車はスポーツとしての認識が低く、自転車といえば激安いママチャリというのが現状なのが残念だよなあ。
てっかですねー、量販店で売られてるような大陸製の1万円くらいのチャリとか本当にアリエナイですよ。フレーム重すぎるし全然整備せずに売られてるし倒れただけで直ぐに痛んだりするっしょ。錆びに対して弱すぎなのもあるなあ。螺子がダメになったみたいなんだけど、どうにかならない?ってよく診せられるんだけど、あれはどうしようもない。錆びて螺子が腐ってやがる。あとは特にブレーキとか甘すぎて危険。話にならない系。自転車を買う機会があれば、高くなるけど3万円くらいのにしたほうが長持ちするしストレスもないので良いと思う。


そういやマウンテンバイク「風」のやつとか、折りたたみ自転車は気をつけたほうがいい。ごついタイヤで何段も切り替えがついていてサスペンションがあって、ってのは見た目かっこよく見えるけど、あれじゃ本当の荒地には耐えられないし、待ち乗りにあんなサスペンションはいらない。サスペンションってのは地面からのショックを吸収するだけじゃなくて、ペダルを漕ぐ力も吸収してしまうものなんだ。それにサスペンションってのはとにかく重い。衝撃を和らげて快適に走るつもりが、逆に疲れを増しているだけだったりしてな。
折りたたみ自転車もパーツの強度とかは当然弱いのだし、それなりにお金を出さないと軽くないので折りたたみで運ぶのには骨が折れる。


以前見たことのある「フルサスペンションのダウヒルマシン風なのに折りたたみ自転車でスタンドまで付いてる」とか意味がわからなかった。何のために作られたんだコレハ。すんげー重くて強度が弱いってなによ。


安いからゾンザイに扱うし放置自転車も生まれる、盗難も日常茶飯事で、自転車置き場はミンナ適当にごちゃごちゃに入れる。人と自転車の通るスペースくらい考えて置いてほしい。うちの寮の自転車置き場はもうカオスすぎて実は結構イライラしている。「皆さん半歩だけ、前に進んでください」ってやつだな。あと前に済んでた奴らが捨てていきやがった今はもう主のいない自転車たちが奥のほうに埋もれているのを見ると悲しい。


今まで胸のうちにたまっていたことを結構長々と書いてしまったな。ふう。まあ自転車オタクとしてはたまには語りたくなるのさ。
並木橋通りアオバ自転車店ヤングキングにて連載中。